墨池の角で殴る

日記です。

僕がなりたい大人ってなんだろう

そういえば最近初めて彼女が出来た友人のTくんが、「愛を知れば人生変わるよ」なんてことを言っていました。聞いたときはこのリア充め、と思って適当に聞き流しましたが、確かにT君は彼女ができてから明るくなりました。愛を知れば、人生楽しくなるのでしょうか。もしそうなら恋愛、してみたいですね。(彼女ができる気はしませんが……)

 

さて、僕はというと毎日自殺して―と思いながら生きているわけですが、そんな人間なので、将来マトモな大人になれる気がしません。

このままだと40歳で職歴なしのデブでハゲのおっさんになっている未来は確定しているわけですが、マトモな大人になるくらいだったら、そっちの方がいいんじゃないかな、なんて思ったりします。

凄い自己中なんでしょうけど僕、普通の大人になりたくないんです。つまらなさそうじゃないですか、ありふれた人生って。

そこらへんの会社に就職して、太ったおっさん相手にへこへこ頭下げて、そのうち結婚したりして、子供が出来て、そんで俺幸せだなーって思って生きていく、そんな人生は嫌なんです。

でも現実的な話、僕に尖った生き方は出来ないんだと思います。

努力できない、コミュ障、何においても才能ない。

そんな僕はきっと、つまらない人生を生きていくんだと思います。

でもそれは嫌で、だけれどどうしようもなさそうだから「30歳で死にたい」っていうありがちな自殺願望を持って生きているんですけど、今すぐに死ねないなら、多分30になっても死ぬ度胸は無いんだと思います。

死にたくても死ねないなら、生きてて楽しいと思える人生を生きたいじゃないですか。

でも僕、小説家になる以外に、どうなったら幸せなのか、分からないんです。

じゃあ小説家目指せよって事なんでしょうけど、全然小説が書けないんですよ。

今ですら書けないのに、仕事になったらさらに書けなくなる気がします。

書きたいものが書けなくても、小説家になった方が幸せなんでしょうか。(そんな簡単に小説家になれるとは思いませんが……)

というか僕、どうして小説を書きたいのか、分からなくなったんです。

始めは楽しかったんです、書くことが。でも今は書けないのが苦痛で、それでも書きたいと思ってしまうんです。

もしかして僕はドMってやつなんでしょうか? 書けない苦しさが、気持ちいいのでしょうか? 

でもそれは、あながち間違っていないのかもしれません。

一丁前に小説家になった気になって、スランプに陥ったという自分に酔っているだけなのかもしれません。

もしそうだとしたら、僕自身が変わらないと、書けないという問題は解決しないんだと思います。

人って、どうしたら変われるんでしょう。

あ、恋愛すれば変われるんでしたね。 

 

彼女なんていねぇよ!

結局ここに戻ってくるんですよね……。伊織彼女いない問題。

もうこうなったら男の人でもいいです。だれか僕と恋愛してくれ! 

まあそんなことを言ったところでどうにもならないのですが……。

さて、恋人になるためには、まずは友達からです。

しかし僕には、女友達は言うまでもなく、男友達ですら片手で数えられる程度しかいません。

そんな感じで僕の友人関係は割と絶望的なのですが、リアルでダメなら、ネットで友達を作ればいいのでは? と思い、Twitterで友達を作ることにしました。

さっそくスマホTwitterを開いて、文章を書いていきます。

 

『友達が欲しいです。小説を書いている人で、死にたいって言っても怒らない人で、将来僕を養ってくれる人がいいです。 #友達募集 #友達募集中』

 

書いてて、思いました。最初から友達に求めるものが愛なら、それは友達ではないセフレと似た何かなのでは? と。

そう考えると、なんだか凄く不誠実な気がしてきました。

僕は書いた文章を消して、リビングでコップにお茶を注いでいた姉に聞いてみました。

 

「ネットで恋人を作ろうと思うんだけど、どう思う?」

 

真面目に言うと、姉はバカじゃないの? という顔で僕を見ました。「ネカマと恋愛したいんだったらいいんじゃない?」

「真面目に答えてよ」

 

「や め と け」

 

そう言ってリビングを出ていこうとした姉に、僕は聞きました。

 

「彼氏と付き合って、人生変わった?」

 

数舜の沈黙。

 

「全然。別れてからの方が人生変わったよ。恋愛に夢を見すぎないことだね」

 

姉は背を向けたままそう言い、階段を上がっていきました。

僕は、混乱しました。

姉が恋愛に夢を見すぎないことと言ったからではなく、彼氏と別れたなんて、初耳だったからです。

それから少しして僕も自室に引っ込み、天井を見つめながら呟きました。

 

「もう恋愛とかどうでもいいから、小説書きたいな」